千住 明
 『アリーテ姫』はある意味で20世紀の文化である日本のアニメの歴史、その総まとめになるような気がするんです。だからこの作品は次への投げかけになるのだと思っています。
大貫妙子
 私は「遠い記憶を旅する」ことの大切さを思います。
 こんなに情報が多い世の中で、知らず知らずのうちに私達の目は曇ってくる。本当に自分が大切にしていた、自分の宝物は何なのか。覆い隠されてわからなくなってしまうこともある。でも、人は生をつなげて今日まで生きて来たのだから、その自分の記憶をずっとたどっていける。大変だけれど、自分を旅してみて欲しいと思う。正直な自分て何だろう、私の中でいつも消えることなくある大切なものは何だろう。常にそのことを大人になっても考えつづけていたい。
 今、簡単にキレるという。それは親から切れ、自分からも切れる心の動き。キレそうだと感じるなら、ずっと今日までつながってきた自分の中の旅に出てみる。
 素直で大切な本当のあなたが、どこかで待っているはずです。
オリガ
 アニメーションの歌を歌うのは、私の夢のひとつでもあったので、今回『アリーテ姫』でその夢が叶って本当に嬉しい。早く、お客さんと一緒に映画館でこの映画を観てみたいです。


© 2000. アリーテ製作委員会