大昔には両眼視力2・0あった視野は、今では見る影もなくかすんでいる。特に右目は乱視にでもなったのか茶の間のテレビのテロップ文字もろくに見えない。 おまけにここ数年はどういうことか遠視が進んでいる。 いや、進んでいた。 ふと気づくと、右目の近点がいぜんよりもずっと近くなっている。 乱視じゃなくて近視になっていたのである。 道理で最近は本を読むにも、一時期買い込んだ某眼鏡の必要性が感じられないわけだ。
平面に描かれた絵は片目で眺めると立体的に見える、ということは仕事を始めてすぐに先輩から教わった。 立体としてカタチが狂って見えるなら、パースが狂っているということ。画面のレイアウトをとるときには、左目を瞑る習慣がついて久しく、そういうことで右目ばかり酷使してきたツケがこんな風に出た。 もはや眼鏡不要。
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