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(2004年05月31日(月) 〜 2004年01月01日(木))

  遥かなる色の呼び声 2004年05月31日(月) 

思えば子どもの頃から色見本が好きだった。
母親が編み物のために持っていた毛糸の色見本をいつも眺めていた。
父親の百科事典にお気に入りのページはたくさんあったが、「色」の見出しのカラー刷りはとりわけお気に入りだった。
この世のどこかにとある歴史的なカラーチャートが現存しているのを知っている。いつかそれを目の前に置いて眺めてみたい。



  ストレートにはいかない職業欄 2004年04月09日(金) 

 発進しようとウィンカーを出し始めたバスの斜め後方でブレーキを踏む。とたん、後方からのショックを受ける。すぐ後ろにいた4トントラックにおカマを掘られてしまったのだ。車体が前に押し出され、左前部でバスの側面をこする。
 やってきた警官に調書を取られる。
「職業は?」
「えーと」
 いつもこの辺でモゴモゴになる。
「アニメーションの・・・・と、えー、カントクです」
 景観は『アニメ監督』とボールペンを走らせる。

 前に違反切符を切られたときには、
「アニメーションの・・・・演出家です」
 と答えたら、
「ん? ・・・・『演出家』でいいか」
 と、白バイ警官にそのように書かれてしまった。何か身分を騙ってしまったような気分になる。
 



  今日という日は 2004年04月06日(火) 

子供が入学式だったので打ち合わせに遅刻してしまった人。
今日まさにはじめての子どもが生まれた人。
昨日父親を亡くしてお通夜を営まなければならない人。
一本の映画作りにたずさわったスタッフの間で、それぞれの人生が悲喜こもごもに交錯する、桜の散り始めの日。



  透明な椰子の実ひとつ 2004年04月03日(土) 

桜色の貝殻や、きれいに丸く磨かれたすべすべのガラス片を子どもたちが拾う波打ち際で、打ち上げられていた白熱灯の電球を拾う。
60Wだけれど漁船用のものだと書かれている。外国の言葉だったらもっとよかったのだけれど、日本語で。
透き通ったガラスは完全で、内側のフィラメントもつながったまま。
家にもって帰って、電気スタンドにねじ込んでみようと思う。



  サクラサク 2004年03月30日(火) 

昨日はCMの本編MAで一本完パケ。関係者の皆さん、ご苦労様でした。(といっても納品関係ではまだまだお忙しいものとお察し申し上げます)
3年連続のシリーズCFとなってしまっているのだが、毎年本編MAは桜のシーズンに何故か合致している。今年はスケジュールが一週早かったので、作業をはじめたときには「桜には出会わない」と思っていたものが、結局満開のその日になってしまった。

今日は暑い。
スタジオの暖房が暴走しているようだ。
これでは仕事にならない。



  ロード続く 2004年03月02日(火) 

ここ4日間で新幹線に4回乗った。
汽車弁も食い飽きた。



  ついに休む 2004年02月22日(日) 

初夏のようにあったかい公園をちょっと歩いて、そこにそういうことをする場所があったので、腹筋10回やって、垂直跳び少しやったら、午後は全部昼寝してしまった。うーん、今日が土曜日だったらもっともっと幸せだったのだが。



  審査の日 2004年02月11日(水) 

 本日、飛騨国際メルヘンアニメ映像祭コンペティションの第一次審査。にしても、こんな南アフリカやモンゴルまでからアニメーションが送られて来ようとは。全22カ国。開催国も入れて。朝10時半から夕方6時頃まで8時間労働でびっちり121本を見倒す。
 ひじょうに疲れる。スタッフのお疲れ様会にも参加できず、ごめんなさいと謝る。
「去年もそういって帰られちゃいましたね」
 と、いわれると、そうだったのかもしれない。去年は去年でくたびれきっていた。今年もすごすごと駅へ向う。
 



  なんともはや 2004年01月16日(金) 

 上の階の窓に干してた布団を、そろそろ出かけなければならないので取り込もうと思い、見ると・・・・ない。
 せんべいも大せんべい、風が吹くと吹っ飛んでしまうせんべい布団なのだ。前にも左隣のおばあさんの家の庭に布団が落ちてとりに入らせてもらったことが二度ほどあり、今回も・・・・と、思ってみると、今回はおばあさんちの屋根の上に布団は落ちていた。
 何が幸いするかわからない。左隣のお宅には外壁塗装のペンキ屋さんが作業中だった。
「すみませ〜ん!」
 頭下げて脚立を借りる。作業中の脚立なので、ペンキ屋さんたちは足場の上に取り残される格好に。
 それでもって、反対隣のおばあさんのお宅は、隣というより、実は我が家が横丁のどん詰まりなので、その裏手ということになる。ぐるっと走って、謝りに行く。
「すみませーん、布団取らせてくださーい!」
 で、また、脚立を取りに戻る。延ばしたままの脚立を担いで走る。畳み方がよくわからなかったので。
 取り込んだ布団は塀越しに我が家の庭に投げ込んでおく。どうせプロパンガスのボンベか自転車か何かあって、地面に落ちる前にひっかかるだろう。
 脚立はそうはいかないので、担いで走って戻る。

 あ、途中で引っ掛けてズボンのお尻のとこ、やぶいちゃった。
 でも、もうイマジカまで出かけなくちゃならない時間に。



  謹賀新年 2004年01月01日(木) 

本年もよろしくお願いいたします。













やっとこさ年賀のコラム写真を張り込めました。
しかし、これのどこがそうなんだか。







 
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