2000年9月25日(月)。 朝、エンディングの打ち合わせで4℃入り。 それから日本橋浜町のテレセンへ向かう。ダビング現場では10時から仕事している。 少し遅れての到着となったが、早瀬君がやはりこなさなければならない所用が午後にあるというので交替する。今日は自分の仕事上の用件で留守にするスタッフが多い。だが効果音の原田さんとテレセンの技術の門倉さんたちには休む暇もない。原田さんは西村君が作って来たSE生音を画面と見比べて入れるしかるべき位置を把握すると、「じゃあ、いくよ」という。門倉さんがそれをハードディスクに収めてゆく。足音だとか画面の歩数に対して足りないところがあったりすると、音をコピーして作る。タイミングを合わせてはめる。ハードディスクに収める。地道な仕事がつづく。
9月26日(火)。 やはり午前10時半スタート。今日もSE。 小さい304スタでの作業は今日で終わり。映画館のように巨大な407スタでの作業が本番なのである。407スタは別の仕事で塞がっていて、それが難航しているという話が洩れ伝わって来ていたが、それも無事に終わったらしい。その報せに、こちらも喜ぶ。(引っ越し可能となる。夜半、さまざまな機材を、音の入ったハードディスクを、飲み物のクーラーボックスやコーヒーメーカーを、それから親切な会田さんがいつのまにか山のように買って来ていた週刊誌を、それら仕事と生活の一切合切をかついで、407スタへ向かう。 帰りは4℃の制作担当吉田君が送ってくれる。吉田君の運転はたいへんお茶目だ。日本橋浜町から真西にある吉祥寺へ向かうはずなのに、まず南にあるレインボー・ブリッジを見物させてくれる。それから、はるかに北へ脚をのばし、今度は真夜中の池袋を見せてもらう。夜中に東京の名所を巡るツアーが出来るとは素晴らしい。こちらにはそれを楽しむ余裕がある。効果音の仕込みはまだまだ終わっておらず、これからはプリミックスの残りを行いつつ、本番を消化していくといういっそう辛い作業になるだろう。それはそれとして、明日からはファイナルミックスが始まるのだ。 そのまま車で自宅まで送ってもらえるわけではない。4℃へ着くと、エンディングのカットのチェックが待っている。チェックしたものをさらに処理する吉田君の今夜の仕事はまだまだつづく。会社に停めておいた原付きにまたがり、ようやく自宅を目指す。風邪を引く。
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