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(2002年01月14日(月) 〜 2002年01月09日(水))

  『アリーテ姫』今昔物語(1) 2002年01月14日(月) 

 『アリーテ姫』はもともとスタジオ4℃から発した企画ではなかった。
 すでに別の会社で、原作どおりの『アリーテ姫の冒険』の題名のもとシナリオが出来、キャラクターも作られていた。すでに中核になるスタッフが整えられつつあったのである。
 それがどうしておジャンになってしまったのか、聞いたのかも知れないがもう忘れてしまった。あるいはまるで聞かなかったのかも知れないが、その辺は定かでなく、なんにしても今さら詮索するようなことではない。いずれにしても、別のスタッフでやり直そうと言うことになったらしい。そのスタジオはどちらかというと制作に関しては経験の浅いところだったので、誰か経験値をもっているプロデューサーをきちんと立てようということになった(らしい)。

 この原作は、読めば分かるとおり「フェミニズム」の土壌で書かれている。その当時のアニメーション化に当たっても、それが骨格であることに変わりはなかった。ならば、スタッフをみんな女性だけでそろえて作ればそれなりに意味のある仕事になるのではないか。そして、当然プロデューサーも女性に。
 そこでスタジオ4℃に電話がかけられた(らしい)。
 誤算がひとつあった。
 4℃を取り仕切る田中栄子プロデューサーは、自分のことを「女」だと思ってはいなかったのである(本人談)。



  解説しよう 2002年01月12日(土) 

 昨日の本欄で使った「制作」と言うのは、そういう役職の人がいるのである。
 前にアメリカ人の人と仕事をしたとき、英語ではなんというのかな、と聞いてみたら「プロダクション・マネージャー」ではないかということだった。その言葉は体をよく表している。漫画家とか作家とかを描いたお話で良く出てくる「編集部員」に近いところを想像していただくのがいいのかも知れない。この人がいなければ仕事が回らないという重要な仕事なのである。

 こんな解説をしてみたのも、アニメーション業界で使う職名の指す職分がよく分からない、ということを言われることが多いからである。「アニメで演出って何やるの?」などともよく聞かれてしまう。
 フランスの人からは「日本のアニメーションでは『監督』と『演出』の両方が立っていることが多いけど、その差はなんなのか?」と頻繁にたずねられてしまった。そのことは実は僕にも良く分からなかったりする。



  さらば惰眠 2002年01月11日(金) 

 写真掲載を契機に新しい話題に突入しようと思っていたのだけれど、それはやっぱり先延ばしすることにさせてもらう。実はこれは11日付だけど12日に書いているのだ。11日のうちには家に帰り着けなかったのである。会社の時計で午前2時なんて見るのはあまりに久しぶりなので、ちょっと充実感があるような気もしてしまうが、その実、打合わせをしてただけなので、実作業の稔りとは程遠いし、疲労なんか感じるまでもない。だがさすがにちょっと眠い。
 絵コンテが出来て、それにOKが出たら、次は制作に頑張ってもらう番となる。きょう日、人集めがいちばんたいへんなのである。



  スタッフ・ルーム 2002年01月10日(木) 

お世話になった通訳の皆さんと。



  フランスのアニメーション・スタッフたちとともに 2002年01月10日(木) 

いちばん手前がジャック・コロンバ氏。
片渕の両隣は通訳さん。



  ↓と同じ場所で 2002年01月10日(木) 

観客から似顔絵を描かれてしまった(〃)。
ヒゲを生やしてるのがイランさん。



  会場風景 2002年01月10日(木) 


これはいちばん小さい上映スペース。
フランスの「日本のアニメーション」ファンの前で討論会みたいなことをしているところ。一番左が片渕。
ちなみに、『アリーテ姫』が上映された場所はもっとずっと大きく、スクリーンもヘタな映画館よりずっと大きく、映写もシャープで音響もクリアだった。






  このように 2002年01月10日(木) 

ちゃんと上映されていたという証拠。



  フランス行きの写真 2002年01月10日(木) 

現像が上がってきました。
まずは、いかにもパリらしい光景を。



  今日は 2002年01月09日(水) 

 色々やって疲労困憊。明日もちょっと色々ありそう。
 イランさんより、ブリュッセル映画祭での上映、今年はちょっと時期的に無理そうとの電話をいただく。わざわざ国際電話でもらってしまった。







 
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