ということでとりあえず選んだのは、このEである。 こんなに背が高いとアリーテと服の取替えっこが出来ない、という心配はまだいらない。それは絵コンテを切りつつ思いついたことなので、まだ先の話だ。 ところでアンプルさん=高山みなみという配役のアイディアはこのころすでに腹の中にはあった。というと、小黒さんから「アンプルは『魔女の宅急便』のウルスラから引っ張ってきた人物なのか」と言われてしまうのだが左にあらずなのである。 実は、以前『名犬ラッシー』の主人公の母親をみなみさんでいってみるつもりでいたのである。ちびっこくて、チャキチャキと良く切れる婦人のイメージだ。この案は、戦闘的なご婦人なのならいっそ吉田理保子さんに演じてもらったらどうだ、という音響監督の案でそういうことになった。おかげで現役期最後の理保子とごいっしょするという得がたい機会を得ることが出来てしまったのだが、ということでウルスラよりもメリッサ・キャラクローなのである。 ということが内心にあってかどうか、アンプルもこのE案よりもチビにすることにした。
|