夏休みが始まったばかりの7月21日(土)、東京でいよいよ『アリーテ姫』が公開。舞台挨拶の会場となった東京都写真美術館ホールには、大勢のファンが集合!立ち見が出るほどの大盛況となったため、急遽2回目上映前にも舞台挨拶が行なわれました。

  暖かい拍手に見守られ、アリーテ姫の声を担当した桑島法子さん、片渕監督が入場。「何度見ても、心にグッとくるものがあります。ぜひ今日帰ったら宣伝をよろしくお願いします。」と桑島さん。「最初はプロデューサーと二人で“貯金いくらある?”などと話ながら、出来あがったフィルムを二人で抱えて全国をまわるつもりだったのに、こんな立派な劇場で、たくさんの人に見て頂けて嬉しいです。作っている間、映画はスタッフのものですが、公開されたこれからはみなさんのもの。自分のものとして持ちかえってもらえれば、こんなに嬉しいことはないです。」と、監督からご挨拶。

  そして完成披露試写の際、みなさんにお披露目することができなかった“アリーテ姫人形”。今回は桑島さんがアリーテ姫人形をしっかり抱えての登場です。

  「(アリーテ姫人形は)うちの奥さんが作りました。会場に来ていたのですが、サンダル履きで来てしまったので恥ずかしい、と帰ってしまいました(笑)。彼女もスタッフの一員なので、彼女の作品でもあります。その気持ちを形にしたかったんだと思います。」と、片渕監督がテレながら奥様をスタッフの一員として気遣う一コマも。

  最後には、客席で1回目の上映を見ていたボックスの声役・小山剛志さんも舞台に上がり、1回目、2回目ともに舞台挨拶に参加。「海にも行かずご来場ありがとうございます。ステキな人生のステキな一瞬を味わうことができました。それに似た感情が見た人の心にも生まれれば、スタッフ一同こんなに嬉しいことはありません」と、心温まるメッセージが届けられました。

  たくさんの声援に見守られ三人が退場。作品同様、作り手の暖かさが感じられる和やかな舞台挨拶となりました。応援にかけつけてくれた大勢のみなさん、本当にありがとうございました。

2回目の上映にも行列が 満席の場内 賑わうロビー アリーテ人形と一緒!


片渕須直監督、桑島法子さん、小山剛志さん


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