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[見たことのある絵の大きさ](2002年12月22日(日))
 夕食を終えた頃、宅配便がDVDを届けに来たので、結構早く届いたな、と思ったのだが、別のDVDだった。ということで『アリーテ』の完成版DVDはまだ見られずにいる。
 DVDの制作途中でチャプター割を頼まれてしまったとき、割る位置を指定するためにタイムコードを仕込んだ本編だけ入ったDVD−Rをもらっていたものが幸い手元にあったので、それでときどき見ている。何を今更そんなに繰り返して見ているのか、と云えば、見も蓋もなく、ここに書くことを思いつくために、なのである。
 とりあえず、ノートパソコンの15インチ液晶モニターで見ている。もっと巨大なスクリーンで見ていたときには思い浮かばなかったことだが、このモニターサイズには何かデジャブーのようなものがある。考えると、実際に作画していたサイズに似ているのである。
 作画はA4判の用紙で行われた。A4判の紙の周囲に少し余裕を持たせて作画フレームを設けてあるので、実際は15インチモニターに映し出されるものの方が、鉛筆で描いていたときよりも『大きい』くらいなのである。背景画は、さらに小さく描いたものを拡大して合成しているので、ノートパソコンのモニターいっぱいいっぱいに映し出されたものは、原寸より面積で二倍近くも大きいことになる。もちろん、キャラクターも背景も、大ロングサイズのカットなどでは大きい用紙に描いて縮小しているところもあるので、一概には云えないが、本編はだいたいそんな感じで作られている。
 あまりそうした裏話をすると世界観を損ねることになってしまうかもしれないが、「手作業」に対する親近感を抱いていただければという願いとともに、あえて述べておく。
 映画館の大スクリーンにも映し出された画面は、こんな感じの大きさで、紙に鉛筆で絵を描いてたんです。ということで。


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