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[犬](2002年12月20日(金))
「熊イジメ」は、それのあることを元々知っていた博打好きの友人に気に入られてしまった。
台詞では「熊の芸人」としてあるけれど、あれは賭け事なのである。熊がひるむか、犬がひるむか。
「さあ、賭けた賭けた!」
犬は玉座の横にも侍っている。これは作画監督尾崎君の趣味。尾崎君は犬好きらしく、どうしてもここに犬を座らせたい、と主張するのである。あるいは尾崎君ならではの取材で、ヨーロッパの王家と猟犬を結び付けていたのかもしれない。
ずっと後の方で、猪猟の猟犬が出て来る。肉を貪る姿は不気味だが、実はそのまんまの絵が中世の時祷書にある。お陰で、ヨーロッパの森には猪も棲んでいたこともわかる。当時(といっていつなのだろうか?)のヨーロッパは大部分が森に覆われていた。ところどころポケットのように拓けた開墾地だけが人間の世界。あとは赤頭巾と狼の森だったのである。
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