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[風化させるわけには行かないので、今年もこ](2002年12月30日(月))
宮澤さんが8ミリで作ったアニメーションは楽しかった。
お話はペルセウスのメデューサ退治にまつわるおなじみのものなのだが、ペルセウスはペルセウス座の星座のかっこうそのまんま、つまり星々の点々を線で結んだだけの作画。メデューサを目にして石に変えられた者たちは、まんまホンモノの石が置いて、撮られてあった。
なんだか流したように簡単を極めた作風でありながら、その簡略化したところに持ってゆくセンスというか、肩の力の抜け具合が「洒脱」という字をそのままアニメーションにしたようで、あれだけは真似できない。いまだに感心する。
繰り返しを盛んに使ったチャンバラの末に、さあ、これからメデューサが追い詰められて局面が変わるぞ、というところで「お楽しみはこれからなのだ」という文字タイトルが出て終わってしまうのである。
あのフィルムをもう一度見たいし、もう一度生きている宮澤さんとお目にかかりたい。


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