CoolNote
戻る
[はるかな日、すぐ近い日](2003年09月13日(土))
夕べ、突然高校時分の友人から電話を貰う。
話題は同窓会報がどうとかいうものだったのだけど、思えば奴とその前に言葉を交わしたのはいったい何年前なのだろう。ずいぶんと久しぶりに聞く声のはずなのだが、まったくそんな感じがしてこないのだ。
あの頃の記憶は、どうも自分の体の構成成分に感じになってしまっているらしい。いつでも訪れればそっくりそのままそこにある、と体は記憶している。まるで、今暮らしているところからどこかすぐとなり合わせた場所に、「あの頃」がいつまでもあるという感覚をずっと抱きつづけている。自分たちが根城にしていた視聴覚準備室も、とっくになくなってしまったこともちゃんと知ってはいるのだが、「その場所」には今でもちゃんと存在している。細部に至るまで何ひとつ欠けるものないままに。
電話で声を聞かせてくれる彼のことも、学生服を着た10代の顔のまま、水泳部員だった奴のことだからプールのあたりから声をとばしてきてるように、ついつい思ってしまう。
そう。やはり、自分の体の半分はあの頃の記憶で出来てるのだ。
今日は、運動不足解消のために市営プールへ行く。
なんだか恰幅が良くなってしまった自分がガラスに映っている。
たしかに残り半分、いろんなお肉がついている。
戻る
Cool Note -i v4.5 CoolandCool