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[恵比寿](2001年08月28日(火))
恵比寿駅を降りると、これでもかとばかりに『アリーテ姫』のポスターで埋め尽くされた一角へ出る。周囲にはAreteと一文字違いのお店の看板なども大きく、雰囲気たっぷりな空間が出来上がっている。そのまま動く歩道を進むと写真美術館だ。
写真美術館にはまた、これでもか、とばかりに『アリーテ姫』の雑誌記事の切り抜きが張り巡らされている。多くは恥ずかしくも監督へのインタビュー記事である。
「はい」と、小黒さんが手を挙げる。質問があるようだ。
「なんでどの写真も同じ服なんですか?」
当代随一の観察眼で知られるアニメーション評論家だけあって鋭いツッコミだ。
何故か取材の時の僕はオレンジのチェックのシャツばかり着ている。答えは簡単だ。あれが「よそ行き」なのであって、ほかに服を持っていないのである。まったく不精者ここに極まれりである。実際、本作で人前に出る機会が増えてきた頃、栄子プロデューサーから「着る物代」「クリーニング代」の支給を提案されてしまったこともある。
今日、韓国から雑誌が送られてきた。このあいだのSICAFの時に取材された記事が載っている。韓国のカメラマンは、何故かこちらをモデルか何かのように腕組みさせたり、足を組ませたり、壁にもたれかからせたりする。しかし、送られてきた雑誌の写真を見て「その前にすることがあるだろう」と率直に思った。髪の毛を梳かさせるべきだったのではないだろうか。
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