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[師匠に出会う](2001年08月25日(土))
 恵比寿へ向かおうとして駅へ向かう道で、誰かが後ろから肩を叩く。
 誰だ、と振り向いたら月岡貞夫さんであった。大塚康生さんをして「アニメーターの天才ここにあり」と言わしめた月岡さんは、実は我が大学時代の恩師なのである。お互い同じ町内に仕事場があるもので、以前は昼飯の弁当を買出しに出かけるときなど、ひじょうにしばしばお目にかかれていたのだが、何故かここ数年お目にかかることが無く、久しぶりにお顔を拝見することが出来た。
「カタブチ君は太ったね。お腹もだいぶ出てきたね」
 それを指摘されるのはつらい。月岡先生も、往時は学生と間違えられて大学の警備員から学内への駐車をとがめられたりしたものだったが、さすがに還暦を過ぎておられる。にもかかわらず、あの東映長編『西遊記』のキャラクター小竜そのままの身軽さはまったく変わらない。授業中にうかがった様ざまな東映時代のいたずら談義も昨日のことのようである。


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