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[春の仕度](2001年11月18日(日))
 夏の間に茂った諸々を掃い、ずっと前に買っておいたチューリップの球根を植え付ける。時期としては少し遅い。去年のまま埋まったままになっていた球根がもう芽を出しているのを見つける。
 ヨーロッパに旅したときに見た。一個の球根が掘り起こされもせず長年のあいだに地中で株別れ、一箇所から無数とも言えるチューリップの赤い花が湧き出しているのを。以来、チューリップといえば赤だけを密生させることにしている。我々が住むのはチューリップの故郷から遠い土地なので、あの風景は再現できない。


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