CoolNote
戻る
[言葉なき夜に心沈む](2001年12月30日(日))
このような場所に書くべきことなのかどうか分からないのだが、書かずに済ますことも到底出来ない。事件解決を迎えぬままの一周忌となってしまった。
宮澤さんとは最近ではお互い学生だった頃のように顔を合わすこともなくなっていたのだが、たまたま昨年はちょっとした友人関係の集いで一緒した。スタートレックのガジェットらしいものを人に向けて妙な効果音を立てていたのは相変わらずだったが、以前にはなかった新しい彼の顔としてたいへん子煩悩らしい様子が覗かれ、それがこの十年ほど我々がそれぞれの道程を歩んだことの証でもあった。それが彼の最後に残した印象となってしまったことが残念でならない。亡くなったお子さんたちの写真も見せられたような気がする。奥さんのことはふたりの結婚を祝う会でも姿が記憶に残っている。彼が彼女のおデコにチュッ、と口づけしていた幸せそうな姿が瞼の裏からはがれない。
冥福というものがあれば良いのに、と本当に思う。心の底からそう思って止まない。
戻る
Cool Note -i v4.5 CoolandCool