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[ 『アリーテ姫』今昔物語(18) ](2002年03月13日(水))
 森川さんには、単にキャラクターの顔立ちをデザインするのみならず、自動的に衣装のデザインもお願いすることになる。
 プロデューサーは「13世紀を舞台に」とか、企画営業用のキャッチフレーズを欲しがる気持ちが伝わってくるのだが、実のところそこまで精緻な時代考証は無理だ。ということと同時に、多少のことは捻じ曲げても演出的な効果を狙ってしまいたいという気持ちもある。
 登場人物を二群に分けてみる。城下の民草はやや古い時代の雰囲気で、城内の臣下は少し新しい時代のものから使えるものを選んでみる。騎士の鎧も古めでいく。要所を資料から汲み上げつつ、それを機軸にあとは森川さんのセンスで自在に衣装をデザインしていってもらう。

 もうひとつ、魔法使いたちは「異民族」に見せて欲しいという注文も出した。彼らのデザインソースはアジア人の顔なのである。


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