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[いよいよゴールデンウイークらしいことを行](2002年05月03日(金))
 うーんと早起きして、家族とともに妙義山へ行く。
 早起きしたのは「大型連休」で道が混むからで、妙義山なのは、適度に体を動かしたいので山歩きが良いのだが、ただ歩くつまらなさに我慢できないので、鎖場とかの軽いスリルを求めてしまうからだ。
 午前4時過ぎに家を出たというのに関越が渋滞していたのは、反対車線で何台も横転する大事故が起こっていて、その見物渋滞のためだ。人は物見高い。それを突破するとあとは楽々である。
 6時過ぎには山道をたどり始め、誰もいない森でまだ黄色い冬毛をまとったテンに出会ったりする。一枚岩の鎖場はちょっとしたもので、そのちょっとした途中で財布が尻ポケットから抜け落ち、お札やら必要経費の領収書やら振り撒きつつ先に転がっていってしまったのには笑ってしまった。
 書きつつある脚本で崖登りの場面があるので、良いロケハンになる。やはり身をもって行ってみると、示唆されるものは多い。色々と思いつけたので、明日節々が痛くなったとしても、それなりの値打ちはある。

 さかんに登り降りを繰り返して、持参したお肉やら焼いて昼御飯を食べて里に下りてまだ10時である。「仔羊にミルクをあげたい」という娘の声にしたがって、観光牧場にゆく。周りをうろうろする羊や山羊を見ているうちに、なんだか懐かしい気分が訪れる。このデジャブーの正体はなんなのだろう、と思って考えたら、『アリーテ』制作中の頃にはあちこち山羊や羊のいる場所を訪れていたのであった。しまいにはビデオカメラまで買った。
 『アリーテ』に出て来る山羊は、『魔女の宅急便』のスェーデンロケハンで撮って来た写真を元にした。だから『がらがらどん』とモデルを同じくしているということになる。台詞では「羊」といっているのに山羊なのは、山羊の方が荒地対応だからだ。画面でも描いたように、山羊は草の根まで引っこ抜いて食べてしまう。それがまた砂漠化を進ませてしまったりもする。

 軽井沢へ向かう大渋滞や、関越道下りの70キロも滞った車の列を反対車線にながめつつ、ガラ空きの道を走って帰る。


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