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[20年ぶりに母校に近づく](2002年07月06日(土))
恩師池田宏さんにおさそいいただいて、母校池田クラスの卒業生・在学生入り乱れた懇親会に混ぜてもらう。会場は母校近くの居酒屋。今まで知らなかったが、ずっとそんな飲み会をやっていたらしい。池田先生というべきなのには違いないのだが、僕らの期は生意気にも「池田さん」「月岡さん」で通してしまったので、なんだか今更先生呼ばわりも親しみがないような気がしてしまう。池田さんといえば、東映動画で高畑さんや黒田昌郎さんの同期生、代表作は『どうぶつ宝島』『空飛ぶゆうれい船』という演出の道の大先輩でもある。むしろ、そっちの意味合い強く「池田さん」なのである。
自分より先輩の出席者の方で、映画学科を出たのち心理学の道へ進み医博になっておられる方がある。心理学の方からアニメーションをながめておられるのだそうだ。
「よくまあ、『アリーテ姫』って、あんなにまあ心理学的な映画を」
「そう思われますか?」
お話をうかがう。
「片渕さんも30代後半にかかりかけて『アリーテ姫』を作ったんでしたよね」
「はい」
「人間30代後半で一度クライシス、危機に差し掛かるんです」
「え?」
「心理学の方ではそうなっています」
それこそ、映画を作ってるあいだにこちらが言い続けていたことだけに、やっぱりそうだったのか、の感。にしても、
「映画を作って中年の危機を脱したということですね。興味深い」
あるいは、
「アニメーションの演出家にはどうやったらなれるんでしょう?」
という在学生。
色々に喋る。
挙句、池田さんから、
「そんなことばっかりいってる奴は早死にするぞ」
それでも色々に喋り、話したりないからまた顔を出せといわれる。
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